2月18日-2月24日 日記
2月18日(日) 晴れ
昨日で買い周りをほぼ済ませていたので、早くから自宅でのんびりする。天気が良かったので窓を開けておやつを食べた。お土産でいただいたフルーツ大福と、地元のだんご屋で買ったずんだとみたらし団子だ。ピクニック気分を味わえてしあわせだった。
このところ、このだんご屋を贔屓にしている。昔から行列ができる有名店で知ってはいたのだが、自宅から遠いことや日曜日にやっていないこと、駐車場がないことから行ったことがなかった。ひょんなことから立ち寄って食べてみると、とても美味しくてしかも安い。今年のMONOの舞台がとある和菓子屋なので、和菓子ならいくら食べても良いよね〜という気持ちにもなっている。次はいつ行こうか。やっぱり晴れた日に食べたい。
2月19日(月) 雨と風
久々の雨だからか、起き抜けから頭痛がした。痛み止めを飲むか悩んだが、痛み止めは朝の空腹状態で飲んで良いものなのか、少し食べた方が良いのならどれくらい食べるべきなのか……を考えだしたらだんだん薬を飲むのが悪い事のような気がしてきてしまって、結局飲まずじまいになった。
2月20日(火) 晴れ
今日はずいぶんと暑い。春どころか初夏にさしかかるくらいじゃないかしら、と思いつつ半袖になって窓を開けて休んでいたら、トンビの声が聞こえた。なんと風流な、と心地よくなってから、「そんなはずなくない?!」と飛び起きる。調べてみると、トンビは市街地でもよく見られるそうだ。なんとなく、水辺にしかいないものだと思っていたので驚いた。
そもそもあれってトンビの声で合ってるよね? と調べていると、「トンビにカメパンを盗られた少年」の動画がヒットする。11年前に投稿された動画だ。懐かしく思って見ると終わる頃には胸がいっぱいになっていた。素敵なご家族だなあ、と投稿者の他の動画を見ようとすると、ひと月ほど前にカメパンを盗られたその後の動画が投稿されていたことを知る。なんというめぐり合わせ。
2月21日(水) 雨
昨日と打って変わって寒い。こうも気温差が激しいと体がおかしくなっちゃうよな、と、毎年季節の変わり目に2-3回は思っている気がする。「去年の記憶を失った。いつもこれくらいの時期はどんな寒さ/暑さだったっけな」もシーズン毎に発言しているので、気温に対してあやふやなまま生きているのかもしれない。
寒いので夕飯の献立をきのこ鍋に決める。私は毎年立冬あたりから、いい加減暑いな、と思うまで日々鍋を作り続ける。作るのが楽だし美味しいし栄養もしっかり摂れるからちょうど良い。自宅で鍋を作り、MONOの稽古中の京都で鍋を作り、ツアー中のホテルでもレンジ調理で鍋を作る。毎日鍋を食べていると、鍋の中でも自分にとってハレのものができてくる。その中の一つがきのこ鍋だ。
好物は数あれど、きのこは5本の指に入る大好物なのだ。年末から上がっていたきのこの価格がそろそろ落ち着いてきた頃なので、売り場にあるすべての種類のきのこを買って鍋にする。大体5−6種類を1パックずつ入れてしまうので、最初に炒めてカサを減らしてももの凄い量になる。食べるたびに何かしらのきのこがたっぷり口に入るので、ずっとしあわせな気持ちで満たされていた。きのこis最高。好きなものの話はいつしても楽しいので、またブログに書きたい。
2月22日(木) 曇り
MONO第51回公演『御菓子司 亀屋権太楼』が大阪の扇町ミュージアムキューブにて初日を迎える。どうしてかとんでもなく緊張してしまって、開演の19時に近づくにつれてどんどん落ち着きがなくなり、終演前にも関わらず「亀屋権太楼」、誤字があったときのために「亀屋権太郎」「亀屋権太朗」、他にも「MONO 公演」「MONO キャストの名字」などとサーチを繰り返していた。「上演時間は120分なのか。カーテンコールとお手洗いを終えて、最寄り駅まで徒歩3分らしいから、もしかしたらこれくらいの時間には何か投稿されているかな……まだかな……」などと自室をうろうろする様は、あとから考えたら自分でもちょっと異様だったと思う。この辺りでそのときのことを書くのはやめておこう。
とにかく無事に幕が上がった。やったー! 大千秋楽の頃には桜が咲いているだろう。例年通り、スタッフ・キャスト全員が健やかに公演を終えられることを祈る。
2月23日(金) 雨
朝一の回でジュスティーヌ・トリエの『落下の解剖学』を観る。観ている最中は感情をかき乱されてとても辛かったのだが、観終えてから「すごい映画だったな」と噛み締めた。子どもが生まれたらしばらく劇場には来れなくなるだろう。予定日は4月の頭なのでもう迫っている。あとどれくらい観られるだろうか。
劇場を出るととにかく寒く、地元に戻って老舗のラーメン屋に入った。ここのラーメンを食べると体の芯からあたたまる。味もそうなのだが、店員さんとお客さんの会話がとても心地良い。ほっとするなあ、と、しあわせな気持ちで店を出た。
2月24日(土) 晴れ
朝からしっかりと太陽を浴びることができてとても機嫌が良い。今日は2週間ぶりの妊婦健診の日だったので、子どもの顔をエコーで見られた。週数が浅いときは「やっと子どもに会える」といった気持ちで妊婦健診に望んでいたけれど、胎動を目視できるようになってからは毎日面会ができている気がする。お腹をトントンと叩くと動いて返事をしてくれたりもするのでコミュニケーションを取れているとも思っている。だけど、顔を見られるとやっぱり嬉しい。子どもは週数よりもかなり大きく育っているらしい。夫の体格が遺伝しているのだろうか。
夜はホットプレートでジンギスカンをする。肉が焼けてくると、子どもが痛いほどの胎動で主張した。あなたが食べられるのはだいぶ先だよと諭す。羊肉が好きなのだろうか。それも夫譲りだなと思った。